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469ページ。「人魚の眠る家」読了。

後味は良い小説であったと思う。今日は哲学の授業があって、この小説を考えるのに向いている時間だった。子供のためになら親は狂える。そうなんだろうなと思う。まだ子供でいたい反面、そうでもいられなくなってきた。臓器移植についての問題はそう簡単に答えが出せるような問題でもない。自分の命でさえも、決めかねることであるのに。自分の子供のことについて考えなければならない状況になること自体厳しいのに更にそこで選択を迫られることは精神的に厳しい事だと思う。闘い抜いた母親は強かった。本を読み始めた時点で、事件は必ずおき取り返しはつかない。しかも、手に取られた分繰り返される。最後まで責任を持って読みきるのが読者ができる作中人物たちへの最大の手助けだ。今回久しぶりに小説を読んで、考えが止めどなく脳内を駆け巡っている。本を読んだ後に感じる久しぶりの感覚だ。また、時間ができたら本を読みたいと思う。

目がいいうちに、体力があるうちにできる趣味だから