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昨日夜、私が好きな音楽家の音源を持って先輩がやってきた。夜。社会人。

たくさん喋った。安心する。ただ、友人にしては近い関係だと思う。どこまで近づいてもいいのか、少し不安だ。何をすれば、どうすればいいのか正解がわからない。優しさに甘えてはいけない気がする。無性に泣きたくて、無性に頼りたくなってしまう。本当に頼れる人が少ない。自分が信用してないだけだと言ったらおしまいだけど。いつからこんなに弱くなったのか。少なくとも大学に入ったばっかりはこうでなかった。大学に入ってから甘やかしてもらって、生活していた。果てしなく優しい先輩に囲まれて、好きなように生かせてもらっていた。大学に入る前までは、自分の足で自分を支えられるようにずっと気を張っていたのに、それをやすやす崩壊させるぐらいにはみんな優しくて。だから、学年が上がるごとに社会人になっていく先輩たちと前ほどは会えなくなって代わりに可愛い後輩が入ってきて、自分の面倒は自分で見てさらに後輩は無意識に甘やかしてしまうけれど、後輩は甘やかしてはくれないから今までみたいに甘えて頼る先を探してしまうのかもしれない。しかも、学年が上がれば人間関係が変化して今までこうでなかったのに、という状態になる。それが寂しさを加速させているのかもしれない。誰とでも仲良くなれる。それが逆に沢山の人の変化を目の当たりにする回数を増やして寂しさが倍増するのだと思う。いい変化ばかりではない。友人と思っている人は、明日には違う形になろうとしてきて戸惑ったり。信頼できると思っていた同級生は、自分の少しの言動で殆ど口をきかない関係になったり。辛い。後輩に、相談を打ち明けられては自分の良心が痛み、相談の話題の中心人物との距離感を改めなければと思ったり、出来なかったり。誰とでも仲良くできるは、長所ではない。距離感を適度にもっと離れて保っていないと。近づきすぎは身を滅ぼす、そう思ってしまう。そう、思うのにもかかわらず、もっと頼っていい、もっと甘えていいと言われたらどんな顔をすればいいのか。自分を大切にしたい、とは思う。それ以上にみんなを大切にしたい。本当は大好きな人だらけだから。嫌いになんて、本当はなれない、なれっこない。でも、わたしの友人同士で嫌いあったり、傷つけて後悔して謝っても暖簾に腕押し、効果なし、だったり。わたしは、全員と仲良くなりたい、と昔から思ってしまう。それでいて、自分を取り巻く人々が幸せになってほしい。曖昧な自分よりはっきり意思を持った友人たちの気持ちを優先したい。どうしてもではないから、身を引かないと。