10:55

二日間の定期演奏会は幕を閉じ、その後の飲み会後カラオケでオールをした。そのおかげで昨日はほとんど寝て過ごしてしまった。

1日目はトリ前の演奏が不安で結構裏の方に篭ってしまった。後から後悔している。ちゃんと見ればよかったな、と思う。最大3つまで出られるシステムのおかげで、まさかのスタートとその次の出番が繋がってしまい体力が心配されたが、無事だった。結構今回動いたつもりだった。トリ前に撮ってもらった動画を見てそこまで動いていなかった感じがしたのでもっと次は動きたいと思った。

私が一番自信があったのはスタートの演奏で、飲み会の時などやっぱり褒めてもらえたのはその演奏の時の事だった。手数が少なく、私がいつも苦労するタイプの、そして私が選んでしまう曲ではないタイプだったので動きやすかった。私にとっては難易度はそこまでだったから、パフォーマンスへの余力があって今回はそっちに力を使うことができたと思う。かつて、トロンボーンを吹いていたおかげで、大体の位置を把握して音をだす能力は鍛えられていた。そのため手元をそこまで見なくても、音を聞き分けられる所まで来たことに自分の成長を感じた。と同時に、前を見てコーラスでハモるのはなかなか難易度が高いと思った。そこにパフォーマンスを被せると弾く曲自体の難易度は低くても、全体としての難易度は上がっていくため練習あるのみだと痛感した。

飲み会に参加した、と先に書いた通り参加して来た。去年の飲み会には先輩という推しがいたため、参加必須と自分では勝手に思っていた。今回は、誰かの穴を埋めるため参加した。やっぱり先輩がいないとめちゃくちゃ寂しいと思ったし、甘える相手より面倒を見る相手が多すぎて酔うというより幹部だから参加したかも、と思うほどでもあった。唯一、それでも安定感あったのは、同じ楽器を演奏する人の部屋の角への集合具合。やっぱり、普段が少し風変わりなおかげで、お酒を呑んでも落ち着いていてあまり変化が見られないため頼りになった。そこでは後輩に、私が入学した当初の写真を見られていた話とか、なぜかイケメンになりたければ私に聞いてみればいいなんて話になっていたり。

ー1年生の秋、ベリーショートでむしろマッシュの男子は目に入らないほど短い髪になっていて学校の先生にも男の子と間違えられ、授業でも君で呼ばれていた。その時の写真が部室に多分、あったんだと思う。現在は外ハネボブだけど。

あとは、カラオケ行くつもりはなかったけれど後輩の中でカラオケ行く話が盛り上がっていて他幹部に任せようと思ったのに、俺帰ると言われて任せられなくなったため急遽参戦することになった、という感じ。9人でカラオケをした。一年生1人と2年生7人、そして私というなかなか謎のメンツでやって朝まで歌い続け5:00に追い出され始発が30分で駅で駄弁っていたらそのままマックに行く流れになってさらに追加で30分駄弁り無理やり食べた。

帰る時に同じ楽器の後輩くんと喋って帰った。帰ったというより、送ってもらってしまった。申し訳ない。先輩って、経験者でしたっけ、とか、同級生に負けたくない、とか、住み分けどうしてるんですか、俺個性無くないですか、とか。多分一番、彼はマイペースで周りに流されない力があると思うと今思った。同じ楽器を担当する子たちは結構目立つ個性がある人が多いため、そこに目をやりがちだ。でも、ホームズの隣のワトソン君はあの強いキャラクターに干渉されず常に自分を保っている。彼はワトソンと同じ感じで、誰かに染まるのでは無く、地味ながらもそれが強みだと思う。私自身、楽器を持つと目立つ方ではないと勝手に思っている。でも、客観的に見れば後輩くんや後輩ちゃんの目から見れば「すごい先輩」みたいになっていて。多分そんな感じ。彼は真面目だから色々考えて悩んでいるのだと思う。悩む時間って私は大切だと思うから、きっと彼はいつか大輪を咲かせるだろうと期待している。私は、真摯に向き合う人が好きだ。少し真面目なくらいでちょうどいい。表面には常に出さなくていいし、頼りたいと思った時に頼ってくれればいい。この後輩くんは、私に憧れて同じような見た目の楽器を買ってくれた後輩だから信頼しているし、応援している。ほかのホームズにも負けないで頑張ってほしい。

(追記)11:40

後輩くんに聞かれてドキッとなった質問は、「いつも同じ楽器の担当同級生くん(私の唯一の同学年ライバル)にトリ取られて悔しくないですか?」

だった。そりゃ悔しいけど、かっこいいし何より私よりキメられるから仕方ないなんて話したら、同級生くんはパフォーマンスは凄いですけど、先輩のが一音一音ちゃんと弾いていて動けてると思いました。彼の音はたまに疎らになって、リズムが一定ではない時があるので…。と彼の言葉で伝えてくれて自信になった。ありがたいなと思う。それに対して、そのまま普段思ってることを言った。

「私はトリをしないけど、普段出る時にはトリより今のが良かったんじゃないって思わせるぐらい、良い演奏にしようと思ってやってるかな。負けず嫌いだからさ、そんなこと思っちゃうの。」