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エモい。

終電車に乗って最寄りの駅へ帰る。私が階段降りると、上ぼりのエスカレータの電源を駅員が落とし駅には、ポーン、という音だけが鳴り響いた。私が最後の乗客で駅には積もる会話だけが残り、スーツは足早に家路についていった。冬が終わりを迎えんと動きだすように、身を切るような寒さは通り過ぎたように感じた。帰り道、空を見上げると満天とは言い難くも星たちが瞬たいて月も満月に近い形で空に堂々と位置していた。

最近は使わなくなったコンビニに立ちよって、杏仁苺のアイスクリームを買った。それだけ。