22:11

少しだけ、むくわれた話を。

今日は学校に桜を見に行った。手土産にクッキーをたずさえて。サークルのブースでは、見慣れた面々がそろっていて少し気が安らいだ。一ヶ月ぶりに声を掛けると、後ろに花が見えるような笑顔をまきちらして「先輩!」と迎えてくれた。私もついに4年生になったのだという自覚と、嬉しそうな顔を見てこちらも、顔がほころんだ。

ブースには、知らない顔があり新入生だと気付かされた。その中でも、私の顔を見て驚いた顔をする人がいたから私は頭に疑問符を浮かべた。話を聞く内に、私がPR大使なんてものをやっていた時代に学校に来ていてくれた子みたいで、どうりで私の記憶にないわけだと納得させられた。まさか、こんな所であの活動が役に立つとは。そんな気持ちで少しこそばゆい、眩しさと共にした時間だった。